僕はイベントの制作を仕事としています。
イベントの制作とは簡単に言うと、限りある予算と時間のなかでクライアントさんがやりたいことを実現するために、知力とネットワークを最大限に活用してとにかくイベントを実現へと導くことです。
といってもちょっと分かりにくいかもしれません。もっと簡単にいうと、イベントをするためには人、もの、場所の手配から各種申請までとにかくいろんな雑事があるので、それを代行して行うのがイベント制作会社だと思ってください。これがとにかく色々雑事があるので、いろんな事件が起こります。(事件は確かに現場で起こってるんだな〜と感じます)
まだまだ抽象的なので、僕がよく周りの人に説明をするときにはこんな例を話します。
ある車メーカーのクライアントさんが、新しい車を発売します。その車の特長はなんとハンドルがPS2のコントローラーの形をしているということです。子供の頃に描いていた近未来の車のイメージ、それを実現した。だからそれを見せたい、体験してもらいたい。それがクライアントさんの希望です。
そして僕は質問をします。「なるほど、新車の発売はいつですか?」
ふむふむ、では発売の半年前にしましょう。それだけあれば、みんな新車を買うためにお金をためる期間がありますね。ではその時期の会場をあたりますね。
「新車のターゲットは誰ですか?なるほど子供の小さな家族がターゲットですね。では会場はビジネスエリアである必要はありませんね。」
「それから大きなブース(装飾されたイベント用の簡易な装飾の建物やエリア)が必要ですよね?」
こうして僕はその時期に東京ビッグサイトや幕張メッセ、パシフィコ横浜などに電話をして、空きと金額を確認する。そしてそれをクライアントに提案する。
会場と時期が決まったら今度はブースのイメージをヒアリングします。
クライアント 「全体のイメージはやはり未来的なイメージが良いです
ね。車の台数?1台ですが、コックピット部分のみの
体験デモカーなら3台用意が出来ます。」
そして僕はこの情報をもとに空間デザイナーと打ち合わせをして、クライアントのイメージに合っているデザインをあげてもらいます。デザイナーがあげたものが違うと思ったら、クライアントに見せる前に修正を加えます。
修正された図面をクライアントに見せ、これならクライアントも満足で、しかも来場者の方々が入りやすく、展示された車は数多くの方々から見やすく、そして3台のコックピットに人が並んでしまってもさばきやすいということを説明する。
OKが出れば今度はどのように運営をしていくかを話していく。操作説明にコンパニオンが必要であれば、オーディションをおこないます。コンパニオン手配会社に電話をして、宣伝材料をもらい、先に見せるべきでない子達は落とし、そしてクライアント立会いのオーディションを行います。衣装も新しく作る必要があればデザイナーにイメージを伝え、デザインをあげてもらいます。
ほかにも決めることはたくさんあります。パンフレット配布を行う。では誰が配るのか?いつブースに納品され、どこに保管するのか?スタッフの手配は何人必要?お弁当の手配数は?それから、電気容量、消防申請、全体のオペレーションマニュアル作成、プレス対応について、会場にクライアントの上得意が来た場合の対応について・・・。それら細かいことも全て、限りある時間内に解決をしなければなりません。
基本的にクライアントは自分たちのやりたいことだけを語ります。お金を出しているのだし、そのためにイベントを開催するのですから当然です。
僕らの仕事はその「やりたいこと」を限りある時間と予算のなかで実現するためのお手伝いをします。
格好よく言えば、クライアントの「夢を実現する仕事」となるでしょうか?あまりに格好よすぎますが・・・







